この映画の照明がすごい!vol.1「ドライヴ」

【プロが選ぶ】この映画の照明がすごい!Vol.1 「ドライヴ」

みなさん、おはこんばんにちわ。三度の飯より映画が好き、みずたけです。

突然ですが

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」

そう思いませんか?

自分は趣味を訊かれたときはまず最初に「映画鑑賞」と答える系男子なのですが、

そこで今回はメガランプマガジンならではの視点、” 照明 ” の観点からこれはすごい!な作品を紹介したいと思います。

実は見逃されがち、映画の照明。

 

本題に入る前に、そもそも映画の楽しみ方として照明の観点を言う人って身近にいないな、というのが私の実感としてあります。

 

「最後の展開ぜんっっぜん予想できなかったわー!」

「アクションめっちゃ派手だったねー!」

「福士蒼汰まぢイケメン神すぎwww」

 

映画の感想って大体こんなくらいじゃないですか。

映画好きとして私は世界の中心で叫びたい、「照明を、ライティングを、見よ」と。

映画における照明とは

この映画の照明がすごい!vol.1「ドライヴ」

(しばし余談。本題「ドライヴ」についてすぐ読みたい方はコチラ

カメラが趣味の方だと、夕暮れのきれいな光を使って撮影したり、照明・光を意識することはけっこうあるかと思います。

それと同じで当然、映画というのはただカメラをまわしているわけではなく、演者への光の当たり方、その場面における心情だったりを考えて照明で演出をしています。

基本として言われるのは三点照明(三灯照明)というもので、

 

  • キーライト
  • フィルライト(おさえのライト)
  • バックライト(タッチライト、ヘアライト)

キーライト:最も大きいメインの光。正面斜め45度あたりから照らすのが基本。

フィルライト:キーライトの逆側から当てる光。キーライトによってできた影を消すためのもの。

バックライト:被写体の後ろからあてる光。輪郭を際立たせ、背景と被写体を切り離す。

 

これは古くからある基本中の基本で、実はこれに頼らないプラクティカルライティングという手法もあります。それについてはGigazineさんの以下の記事が詳しいです。

この記事内でも触れられていますが、映画では演出として照明が存在するので、実は夜のシーンなんかだと月明かりだけにしてはやけに明るかったりします。

つまり、リアルだとこんな照明ありえねーだろ!なことをしれっとやってたりします。映画って。

そしてその代表例として私が挙げたいのが今回紹介する「ドライヴ」です。

ベストライティングムービー キスシーン部門「ドライヴ」

この映画の照明がすごい!vol.1「ドライヴ」

ライティング・照明の観点から言うと、少なくともキスシーンに関してはベストムービーは「ドライヴ」一択です。これにはアカデミー会員もにっこり(たぶん)。

あらすじはこんな感じ。あんまりあらすじが重要な映画じゃないけど。

「きみに読む物語」「ブルーバレンタイン」のライアン・ゴズリング主演で、昼はハリウッド映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手として働く孤高の天才ドライバーが、愛する女性を守るため裏社会を相手に命がけの戦いを繰り広げる姿を描いたクライムサスペンス。デンマーク出身の新鋭ニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がけ、2011年・第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。

ドライヴ : 作品情報 – 映画.com  より引用)

この作品を初めて観た直後の私の感想は

 

「ライアン・ゴズリングまぢイケメン神すぎwww」

 

だったのはさておき。この映画、とにかくどの瞬間でも画面が異様な美しさです。

この映画の照明がすごい!vol.1「ドライヴ」

画面に映るものを徹底的にカラーコーディネートしていて、オレンジブルーに統一されています。

デジタル撮影が主流になった今は撮影後の色調整がしやすくなったこともあり、この手の手法はわりとよくあるのですが、にしてもこの「ドライヴ」は別格。

そして主に夜が舞台となっているだけあり、光と影のコントラストがバッキバキ。照明のプロとしても唸らざるを得ません。

これはとにかく観てみないとわからないかと思います。

そして何よりこの映画は、先述したリアルだとこんな照明ありえねーだろ!な演出がわかりやすく見れます。

エレベーターの中なのにこいつ、動くぞ!

この映画の照明がすごい!vol.1「ドライヴ」

その照明演出がされているエレベーター内でのキスシーン。

映画全体はクライム・サスペンスで冷ための空気感なのですが、中盤訪れるキスシーンは超おされ&ロマンティック!(直後にすぐバイオレンスになるけど)

そしてこのシーンで問題なのは、主人公 ー ヒロインがキスするのがスローモーションで映されるなか、二人への照明の当たり方がゆっくりと変化していくことです。

キスしている間はまわりが暗くなり二人だけが照らされた状態に。終わると少しずつ明るくなる。

しかもそれとなく演出が行われているからわざとらしくない。

けどこれはちょっと考えたらおかしな話で、当たり前ですがエレベーターの中で照明って変化するわけがないんですよね。

映画という嘘の中だからこそなせる業なわけです。

 

↑問題のキスシーン。一応動画は貼ったがキスシーンの直後に衝撃の展開もあるし、できれば映画全体の流れの中で観てほしい!!

 

とにかくかっけーから。いいから観ろ!

というわけで今回は 【プロが選ぶ】この映画の照明がすごい! 第一弾として、「ドライヴ」を紹介しました。

好評でしたらまた第二弾、第三弾と書いていきたいなー、なんて。(ネタがあれば)

今回は照明に絞って書きましたがほんとはゴズリングしか似合わないであろうデニムオンデニムの着こなしとか、蠍の刺繍が入ったスカジャンとかもよくて。あと劇中かかるアーバンテクノっていうか、電子音楽もいいんだよなぁ。一時期めっちゃサントラ聴いてたもんなぁ。。あと終盤の殴り込みかけるシーンのときのかぶってるマスクが(以下略)

 

↓こんな記事も書いてます!よければぜひ!

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